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医療法人社団美咲会 えびえ記念病院 様 Case Study

わずか8ヶ月で病床稼働率96%に。
業績前年比122%を達成

Client

医療法人社団美咲会 えびえ記念病院 様

Date

2022.03

法人情報

設立:1952年4月
病床数:199床
事業内容:内科・循環器内科、救急外来、外科、整形外科、脳神経外科、形成外科

8ヶ月で前年比122%の業績を達成

えびえ記念病院(旧松本病院)は、昭和13年に大阪市福島区に診療所としてその歩みをスタート。その後、病院が設立され85年もの間、地域の救急医療を中心に支えてこられました。
救急医療を中心とし地域医療を支えてきましたが、診療科を一般内科、循環器内科、脳神経外科などに広げていることからも柔軟に地域の医療ニーズを汲み取り実践、反映してきたことがうかがえます。

しかし、変化する地域の医療ニーズと経営環境の悪化から、経営破綻に至ってしまいました。2022年3月1日、事業継承に伴い、エヌエスパートナーズの経営支援をスタートしました。

85年の歴史をもつ医療法人の抜本的な改革

85年の歴史を持つ松本病院(現えびえ記念病院)は、地域の中核を担う医療機関として、新たなポジショニングが課題となっていました。周辺に救急対応をする病院も増え、開院当時とは病院に求められる地域のニーズも変化していたのです。
そんな中、追い打ちをかけるかのように加えて、新型コロナウィルスの感染拡大による、感染患者の入院受け入れで医療体制が逼迫(ひっぱく)。外来患者の減少により、厳しい経営環境に拍車がかかっていました。

更に、50年以上の歳月を重ねた建物や設備は老朽化しており、患者様が過ごされるベッドや、スタッフの休憩室や仮眠室は、快適とは言い難い状況でした。

また、信賞必罰の組織文化がないことによる、スタッフモチベーションの低下や離職も問題となっていました。

このように多種多様な課題があった中で、エヌエスパートナーズは市場調査、従業員インタビューなどを通じて問題の所在と対策の方向性を洗い出し、病院経営陣と共に以下の改革を実施しました。

課題を顕在化させ多方面から改革をサポート

リハビリ体制の強化で地域に根ざした医療を

周辺地域の医療ニーズや来院患者の症例を調査した結果、リハビリ機能の強化が地域医療への貢献につながることがわかりました。そこで、短期間でリハビリ機能の強化を行うために、20名以上の作業療法士や理学療法士の増員を実施。また、365日途切れることのないリハビリ機能を供給するための体制を作り、地域医療でのポジショニングを見直しました。

更に、近年需要が高まっている訪問看護ステーションを2023年3月より運営開始。訪問リハビリも2024年以降を目処にスタート予定です。

地域連携機能の抜本的な見直しを実施し紹介数アップ

加えて、抜本的な増患の推進のために、医師をはじめとするスタッフの意識改革や地域連携室の体制強化(室長を新規採用。3名入替、2名増員)を行いました。これまで断るケースが多かった症例への間口を広げることで、受け入れ患者様が増加しました。また、近隣医療機関へのご挨拶などを積極的かつ定期的に行い、地域に根ざした関係性の構築により紹介数も増えました。

組織体制・労働環境の見直し

同時に組織内部の改革にも着手致しました。問題となっていたスタッフのモチベーション向上を図るため、理事長や事務長、更に看護部などと協議し、人事評価制度を見直しました。それを通じ、患者様に対する対応や接遇をきちんと行うスタッフが評価されるような、信賞必罰が徹底される組織風土への改革を支援したのです。

更に、託児所の再構築やベネフィットワンの導入など福利厚生面を拡充し、お子様を持つスタッフが働きやすい環境への改革を支援。モチベーションや働きやすさが改善された結果、患者様への接遇も改善され、外来件数や病床稼働率も更に改善するに至りました。

老朽化した設備の刷新による、患者様および従業員満足度の改善

組織体制や意識改革を通じたスタッフの接遇改善により、患者様の満足度は改善傾向にありましたが、とはいえ、建物やマットレス、医療機器の老朽化が与える悪印象を覆すには至りませんでした。

古いベットやマットレスにより、寝付きが悪い、居心地が悪いという事が患者様の満足度を下げており、また古い医療機器しかないことや休憩室や仮眠室での雨漏りや壁の一部が剥がれている事などによる従業員の不満も無視できないものがありました。

そこで、大規模な設備投資を実現するために、エヌエスパートナーズは事務長と協議し、借入のための計画書作成などの財務支援を実施。それを通じて、経営陣や職員の念願だった100台以上のベットとマットレスの入れ替え、また新しい医療機器の導入や休憩室や仮眠室などの病棟のリニューアルを実現しました。

これにより、提供する医療の”当たり前”の水準が上がり、より多くの患者様の受け入れ体制が整うこととなりました。

創業85年 えびえ記念病院の歩み、そして未来へ

経営破綻を契機としてではありますが、約2年に及ぶ支援を通じてえびえ記念病院は、質の高い医療を安定的に提供できるよう、法令順守の徹底管理、職員が高い意欲や向上心を保てるような就労体制構築など積極的に取り組んでまいりました。結果として、提供する医療の”当たり前”の水準が上がり、創業から一貫して掲げる「地域の患者様に寄り添う気持ち」を、これからも病院運営に反映し続ける為の基盤が整ってまいりました。

今後もホスピスの運営や訪問リハビリなどをスタートさせることで、変化するニーズに対応し、福島区の医療の中核としてえびえ記念病院が、よりよい医療を届けるための病院体制の構築を一緒に目指してまいります。

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